ランクルとは?
現在、通称「ランクル」といえば、生産出荷台数が世界一に届く国内最大手の自動車メーカー「トヨタ」社が提供する、排気量の大きい四輪駆動車をさすが、「ランドクルーザー」自体の歴史は長い。
1954年にトヨタ・ジープとして登場して以来、その性能は常に高い評価を得て、警察や消防の公用車として重宝されながら、乗用としても安定した人気を保ち、意外にも同一車名で生産されている日本車では最長の歴史を持つ。
現在では、ステーションワゴンタイプとヘビー系と呼ばれる業務用のバンタイプ、プラドに代表されるライト系の3タイプがある。
「ランクル100」は日本製SUVで初めてV型8気筒エンジンを搭載したステーションワゴンであるが、現在までに100系として、ステーションワゴン、業務用バンタイプの「ヘビー系」、プラドに代表される「ライト系」と呼ばれるタイプの三種類の異なるシリーズが並行して生産、販売されてきた。
ステーションワゴンには、ランクル100と、高級タイプのシグナスとがあり、V8気筒エンジンを共通としている。ランクル100でも欧州向けのAmazonはV6エンジンやディーゼルエンジンも選べる。
ランクル100系の変化
100系は経済の変化と地球環境保護を背景に、わずか9年の歴史の間に、「5速MTの廃止」「バンの廃止」「アルミホイール標準装備」「リアスペアタイヤ廃止」と、さらなる高級感を求めて変化を続け、2002年の映画「運命の女」でニューヨークの有閑マダム(ダイアン・レイン)の愛車として登場する。
前身の80系からすでに装備がゴージャス化され、SUV化され始めていたが、こちらはオフロード性能についても妥協のない仕上がりで、見事な走りを見せた。
これにくらべて100系はオンロード重視となり、オフロード性能が落ちた為、あえて80系に乗り続けるユーザーも少なくない。
ランクル100は排ガス規制に適合しないため、平成1年に国内向けの生産を中止してしまう。
後継の200系では、レクサスから6速AT5.7Lエンジンを搭載したモデルが発表されているが、日本向けの200系は100系と同じタイプのエンジンを搭載した5速ATのみであり、耐久性も高級感も200系に退けを取らないランクル100が中古車市場でもなかなか値下がりせず、根強い人気を保っている。